ふと思ったのですが、そういえばこのサイトで自分の好きな銘柄についてちゃんと語ったことがなかったなあと。お前のことなんか別に興味ないよ!という人も多いでしょうけど、日本酒オタク同士であれば互いに好きな銘柄を知ることで、人となりまでもが見えてくるものです。知らんけど。
なので、まあプロフィールもかねて書いてみようかなと。
好みが合う人の場合、レビューや感想などが非常に参考になりますよね。逆に好みが合わない人であれば、私が否定的なニュアンスで書いてあることを、あえて肯定するという天邪鬼な使い方もあります。
つまり、読者からすれば筆者の好みを知っておくと、文章を読む際の基準になるので損はないはずです。
生酛・山廃・熟成系
今一番好きなのは生酛・山廃系でゴツめのやつ。それはイコール熟成させてナンボの酒でもあります。
複雑な酸、ふくよかに広がる旨味。完全発酵ならではのコシの強さはたまらんものがあります。もちろん基本の飲用温度は熱めの燗。
地域的にはどうしても鳥取・島根の山陰系が多くなりがちですが、特に地域にこだわりがあるわけではないです。
このジャンルは好きなのが多すぎて絞るのが辛いですが、あえて挙げるなら天穏、十旭日、日置桜、辨天娘、開春、カネ中、秋鹿、奥播磨、睡龍(生もとのどぶ)あたりですか。どれも基本は熟成させてはじめて完成する酒だと思ってます。でも、神亀や竹鶴も捨てがたいし…あーもう、とりあえずこれ↓見てください。ここに載せた30種類は全部愛してます。
濃醇甘酸系
生酛・山廃・熟成系とはまた違う方向性ですが、濃醇で甘めな酒も大好きです。もともとスイーツマニアだったこともあり、とにかく甘いものには目がなくてですね。日本酒にはまったきっかけもこの濃醇甘酸系だったのです。
で、甘酸と言っているくらいなので、甘いだけじゃダメ。ポイントになるのはやや強めの酸。やっぱりこれがないと締まらない。
どちらかと言えば香りは穏やかなものが好みです。造りでいえば菩提酛や熟成した貴醸酒、白麹などもいいですね。
菩提酛なら三諸杉、そのほか小松人、北安大國(居谷里)、菊姫の山廃無濾過生原酒、あたりかな。こちらも参考にしてください。
モダンジューシー凝縮系
一般的にモダンジューシー凝縮系なんて括りはないんですが、酸とミネラル感があって輪郭がしっかりしており、なおかつ旨味がシャープでもたつかない。かといって淡麗なわけではなく、ジューシーで味がギュギュっと凝縮している、そんな酒も好きなんです。これもポイントは酸ですね。
説明だけ読むとなんだそりゃって感じだと思いますが、飲めばきっと納得してもらえると思いますよ。
スペック的にはどうしても純米大吟醸が多くなりがちですが、やはりアミノ酸(旨味)の部分が少なくてシュっとした酒になりやすいからでしょうね。
銘柄単位で絞るのは難しいので造りも限定されますが、ぱっと思い浮かぶものでは、会津娘 純米大吟醸、澤屋まつもと no title、松の司 AZOLLA、日輪田 山廃純米大吟醸、萩の露 特別純米 超辛口 無濾過生、黒澤 生酛純米大吟醸 金紋錦などがあります。
ああ、これもキリがない。恐らく今後伸びてくるジャンルだと思いますので、もっと市場に増えてくることを期待します。
その他
新たに台頭してきた蔵では旭鳳、あべ、寒菊あたりに注目しています。あと好きなのは蒼空、望、田中六五、長陽福娘、剣菱…etc
まとめ
基本的には燗なら味に幅のある純米系、冷酒なら酸がしっかりした凝縮系、というのが現在の自分の2大潮流になります。
一応、流行のフルーティ系はそこまでではないので載せませんでしたが、嫌いじゃないですよ。もし十四代プレゼントされたら泣いて喜びます。
結局のところ、純米も大吟醸も本醸造も普通酒も香り系も燗酒も古酒もみんな好きです。そういうこと書くと「この八方美人が!」と批判されそうな気もしますが、自ら幅を狭める必要もないかなと。
それではまた!