アルコール依存症

アルコール依存のその後

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前回、自分の飲みっぷりに危機感を覚えたのが2月末、そこからちょうど半年が経過しました。

果たしてあれから私のアルコール摂取量はどう変わったのか、そして私はやはりアルコール依存症なのか。

自分なりの結論が出ましたのでここにまとめます。

飲酒ルールは守れたのか

2月の時点で実は自分が崖っぷちに立っており、このまま突き進むと確実に崖下に落ちる=引き返せないところまでアルコール依存が進むという事実に気が付き、自らに以下の飲酒ルールを課しました。

  • 家で飲むのは休日だけ。平日は控える。
  • 原則ペアリングの研究目的でのみ飲む。酔うためには飲まない。
  • 手元に酒を置いておかない。
  • ヘタった酒は諦める。
  • 泥酔したい欲求は代替手段で補う。
  • 1日の量は3合まで。

結果的には概ね守れています。しかし、一つだけ問題が…。

  • 1日の量は3合まで。

これが全然なんだよなあ。

飲み始めると平均4~5合、多い日は8合(!)くらい。前述した通り、美味い酒ほど量が増えます。

この飲酒量をどう捉えるか

平日は飲まないとはいえ、やはり一日6合~8合ってのはさすがに多い。

でも、そんだけ飲んだ時の体調はどうかというと、案外そこまで酔ってないんですね。当然二日酔いになることもありません。

1時間でこの量を飲み尽せばさすがにベロベロに泥酔しますが、ゆっくり4~6時間くらいかけて、途中昼寝をはさみつつなので、そこまで酔わずにいられるんだと思われます。水も酒の倍量以上摂取してますし。

昔だったら、ある程度の量で気持ち悪くなったりしたんですが、日本酒メインになってからは不思議とそれもなくなりました。つまりストッパーになるものがないため、ついつい量が増えてしまうってのもあります。

肝臓のアルコール分解能力が高めなのだとは思いますが、それに加えて常飲しているうちにアルコールへの耐性がついてしまったんだと思います。だとすると、やっぱりちょっとマズい傾向ですよね。

健康診断の結果

休日は過量飲酒ですが、平日は飲まないため、以前と比べて総量は明らかに減りました。

ではその結果、何が変わり、何か良いことがあったのか。

2月に行った健康診断の血液検査で造血機能が弱まっていることが判明したわけですが、まずはその改善が第一目標でした。

で、3か月に渡る減酒生活を経て臨んだ再検査の結果は、ほぼ正常値

よかったー、戻りました。

ほっとした反面、よく考えてみたら、それまではやはり飲みすぎであったことが否定できない事実として眼前に突き付けられたのでした。ここがリミット。これ以上は絶対増やしちゃダメ。

とりあえず、自分のリミットのラインが分かったのはよかったと言えます。

アルコール依存症の診断基準

じゃあ、このままの量をキープできればそれでいいんでしょうか。もっと減らす必要はないんだろうか。

言うまでもなく医学的な基準に照らせば、平日は飲まないとはいえ、休日2日で1升2合も空けちゃうのは量的に完全にアウトです。医者に相談したら今すぐ減酒または禁酒しなさいと確実に言われます。

でもね、個人差ってあると思うんですよ。人によって肝臓の分解能は異なるわけでしょ。まあ、私の量は論外だとしても、一概に固定化された基準に当てはめるのってどうなんでしょう。

AUDITをはじめとする依存症チェックの判定基準が厳しすぎるとは言いませんが、若干無理があるなあと感じる設問もちょいちょいあります。

こういうのって予防的な意図も大きいと思うんですよ。そりゃ、いつ落ちるかわからないリスキーな崖っぷちを歩かせるより、崖には近づかせないほうがいいに決まってるんだから。

そんなもん、飲兵衛がたくさん飲むための都合の良い方便だろ!と言われればぐぅの音も出ないんですが、自分の体質や体調を把握して、さらに依存症のリスクを理解した上での許容量を決めて飲むならばOKじゃないのかしら。

だってさ、このくらいの基準で断罪されたら世の中の酒好きは全員アルコール依存症ってことになっちゃいますよ。実際、ほとんどみんな予備軍ではあるんですが、生活に支障をきたすレベルではないですよね。なんとか騙し騙しでもやっていけてるじゃん、と。(甘い?)

ですから、重要なのはその微妙なラインを知ることだと思うのです。

誰もがアルコール依存症になる

逆説的ではありますが、その意味では、世の飲兵衛たちはあまりに楽観的と感じます。

アルコール依存症を知らなすぎる。酒が切れると手がプルプル震える病気、くらいの認識しかない人が多すぎます。

先ほども書いたように、結果的には何とか深みにはまらずに済んでいる人も多いですが、一方で年間4~5万の人が患者として治療を受けてもいます。

いずれにしても、呑兵衛と呼ばれる人種は常に崖っぷちを歩いているという認識を持ったほうが良いです。

アルコール依存症はすぐ手の届くところに潜んでいることを知ることが大切で、どこまで飲んだらそこに陥ってしまうのか、今の自分は大丈夫なのかを客観的に見極めることができさえすれば、危険性はかなり抑えられるはずです。

では、アルコール依存症の定義とは?どうしたら依存症になってしまうのか?そのへんについては次回詳しく書きます。

まとめ

アルコール摂取のタイミングや量を自分でコントロールできている間は、とりあえず大丈夫であるという認識でいます。

あとストレスや辛いことからの「逃避」としてアルコール摂取する人は危険なんですが、私の場合それもありませんし。

1回の量が4合程度で止められず6合まで飲んじゃってるので、そこは完全にアウトなんですけど、一応TPOは守れているし、飲まない日は飲まない日で全然平気だし、泥酔というほどには飲んでないのでOKということにしてください。

ではまた!以下記事に続く!