SAKE DIPLOMA

2019年度SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)二次試験の感想

2019年10月9日にSAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)の二次試験を受けてきましたので、その様子をレポートします。

なお、試験で使われた酒の特定名称と使用米は試験当日の夕方にJ.S.A.のホームページにアップされましたので最初にお知らせしておきます。

一般社団法人 日本ソムリエ協会>10/9 呼称資格認定試験(第二次)テイスティング銘柄発表

ホテル雅叙園東京

開場は14時なので、少し早めの13時半ごろ目黒駅に到着。急坂を下り、5分ほどで会場であるホテル雅叙園東京に。

雅叙園

いやー、雅叙園ってめちゃめちゃハイソサエティですね。私のような庶民は気後れしてしまうレベルで豪華。

入り口から試験会場の部屋まで結構(1~2分)歩くので、若干不安になりましたが、なんとか試験会場の案内版が設置されているスペースへ。試験会場は7部屋に分かれており、受験番号によって振り分けられます。私はカシオペアの間でした。

受付手続きなどは特になく、この部屋の前で14時になるまでしばし待機。周りの人たちの年代は30代後半から40代くらいが中心かな。みなさん緊張感漂う雰囲気で、教本を読んだり、お知り合いの方とテイスティングのことを話していたり、時計を見ながらそわそわしていたり。

待機

あ、そうそう。入場後はトイレにも行けないので先に行っておいたほうがいいですよ。

開場~オリエンテーション

開場後、指定の席に。ここからは撮影も電子機器も私語も禁止。

室温はやや涼しいものの、快適な温度。酒の品質保持のため低めの温度設定にしているという話も聞いてましたが、そこまでではなかったです。まあ、来年も同じとは限りませんし、会場によっても異なると思うので、羽織るものは持って行ったほうが無難だと思います。

で、卓上にはグラスが6つ!日本酒が4種と焼酎が2種。それぞれに1~6の番号が振ってあります。昨年は日本酒4種、焼酎1種と聞いていたので、やや不安が…。

この他、水と吐き出し用の紙コップ、それから封をされた袋にオリエンテーション(説明)の紙と問題用紙と回答用紙が入っていました。

簡単な説明があり、5分間オリエンテーションの紙を読む時間が与えられます。ここで、軽いミス!オリエンテーションの紙は両面印刷なのですが、裏面に気づかずぼーっと5分を過ごしてしまいました。幸い常識的なことしか書いてなかったので、すぐに読めましたが、ちょっと焦りました。

テイスティング

いよいよテイスティングのスタート。時間はたったの30分

酒の量は日本酒がそれぞれ100cc程度、焼酎は60~80ccくらいでしょうか。トータル2合以上。全て呑み込んだら確実に論述に影響がでますので、基本は吐き出すことにします。

まずは設問に目を通して、作戦を立てましょう。

設問内容

設問は以下の通り。(一言一句トレースしてはいませんが、内容的には同じです)

1~4の日本酒それぞれの、外観・香り・味わい・特定名称をテイスティング用語選択用紙の中から用語を選んでマークしなさい。

山田錦の酒を二つ選びなさい。

アルコール添加の酒を一つ選びなさい。

セルレニン耐性酵母の酒を二つ選びなさい。

山廃造りの酒を一つ選びなさい。

5、6の飲料(焼酎)の原材料を選びなさい。

5、6の飲料(焼酎)の 蒸留方法を選びなさい。

なるほどなるほど。とりあえず、アル添が一つ、セルレニン耐性酵母が二つあることがわかるだけで指針ができますね。あとは、山田錦か否かを意識しながら味わうことにしましょうか。

焼酎は明らかに香りが強いうえ、設問も少ないので最後に回すことに。

というわけで、まずは日本酒の香りだけを嗅ぎます。

香り

3は飲むまでもなく山廃確定。4も分かりやすく華やかな香りなのでセルレニン耐性酵母か大吟醸系。1と2は若干香りが取りづらかったですが、まあ華やかなのは2のほうなので、これで大まかなアタリはつきました。

ここから1種類ずつ香りと味わいをマークしていくんですが、これが思いのほか時間をとられる。項目としては1種類につき12もあるのです。さらに香りの特徴は8つまでマーク可ということなので、ここでかなり手間取りましたね。

自分は1種類の酒ごとにすべての項目をマークしていくのではなく、香りなら香り、味わいなら味わいと項目ごとに4種類を相対的に比較しながらマークしていったので余計時間がかかったと思われます。

味わい

一通り香りをマークし終えたら、次は味わい。口に含んだら、とにかくファーストインプレッションで項目をマークしていきます。ここは悩んでも仕方ない。

特定名称

特定名称については、恐らくアル添だろうと推測できた4以外はすべて純米酒にしました。そのココロは以下の記事にも書きましたが、ここは答えに幅を持たせてくれてるんですよ。上位互換で純米大吟醸であっても純米酒も正解に含まれると。

結果的には1が純米吟醸、2が純米大吟醸、3の山廃が純米だったので、全問正解(のはず)ですが、正直、純米大吟醸か純米吟醸かをブラインドで判別するのは至難の業です。実際全く自信なかったし。なので、やはりこの作戦は当たりでした。

設問

次はセルレニン耐性酵母がどれかを考えます。ここはもう素直に華やかな順で二種類を選ぶのが無難でしょう。もしかしたら大吟醸だから華やかなだけで酵母は9号とかかもしれないけど、それを考え出すとドツボにはまるのでやめました。

なお、酵母についてはJ.S.A.のほうでも発表していないので正解かどうかは不明です。

アル添も迷いましたが、自分の経験と直感を信じて、うっすら膜が張っている感じがする4を選択。これは正解でした(大吟醸)。

最後、山田錦を二種類。こんなもんわかるわけないだろ。バカじゃないの。と思いつつ、もう単純に味の濃い順で1と2を選択。3の山廃が山田錦である可能性も考えましたが、なんとなく直感でやめました。もうこれは勘でしかないんですが、結果的には二つとも山田錦で正解でした。すげえな俺。

そんなこんなで一通りマークを埋めたところで、早くも3分前コール。ここでようやく焼酎に手を付けます。いやー、焦る焦る。

焼酎

焼酎は数種類購入してトレーニングしてきましたが、全然自信ない…。とりあえず、5は独特のクセとアルコール度数の強さから泡盛と推測。

これはまだよかったんですが、6がわからん。少なくとも芋の感じはしない。そばはアレルギーの関係から出題されないはず、そうなると黒糖か麦か米か。黒糖は飲んできてないからよくわからん。あとは米か麦か。米はもっと吟醸香やガスっぽい香りがあるはず、あーもうわからん!ここは勘でに。

そして、もう一つの難関、常圧蒸留か減圧蒸留か。こんなもん知るか!というわけで、ほとんど何も考えず当てずっぽうで両方とも常圧蒸留にマーク。

結果、焼酎はパーフェクトという驚くべき結果に。いやー、運が良かったわ。

論述問題

テイスティングの後は論述。ここで初めて問題用紙を開くことが許されます。今年の問題は2つ

美山錦について200字以内で説明しなさい。

村米制度について200字以内で説明しなさい。

うわあああ!ヤマ外れた!造りのことが出題されると勝手に思い込んでましたが全然違いましたね。しかも、個人的に一番興味がない米関係だよ…。1次試験が終わってから2か月。すっかりこの辺の知識は脳内から抜け落ちていたので眼前が真っ暗になりました。

それでも、なんとか覚えてる知識を絞り出しましたが、特に村米のほうはスカスカの回答。明治時代に始まって蔵と生産者が直接取引して品質向上につながった、くらいしか書けず。これはまずいなあ。

もはや記憶回路に残っていないものはどうしようもないし、ここで曖昧に覚えていることを書いて事実と異なっていたら、そっちのほうが不利になると考えてさっさと諦めました。ここがどの程度合否に影響してくるか…。

試験終了後は解答用紙を回収されて、可及的速やかに退出。一気に気が抜けました。

雑感

シャーペンじゃなくて鉛筆!

今回持参したのは鉛筆じゃなくてシャープペンシルだったんですが、芯が細くてマークに時間がかかる!これは失敗でした。鉛筆推奨。

テイスティングは時間が短い!

テイスティングはとにかく時間が足りない。ゆっくりじっくりやっていたのでは、すぐにタイムオーバーになります。直感でサクサク進めていくことですね。

テイスティング用語は丸暗記で!

テイスティング用語、特に香りの部分は丸暗記しておくことが重要。

だって、セルフィーユとかアカシアとかスイカズラとか言われても、すぐに香りをイメージできる人はほとんどいないでしょうし、バナナだリンゴだっていう馴染みのあるものであっても、個人的主観から言わせてもらえば、あんまりピンとこない。

結局、こういう感じの香りはJ.S.A.的にはこういう用語で表現するんだ、と素直に覚えるしかないんですよね。もっと言うと、○○のタイプの酒は○○と○○と○○と○○の香り、と模範解答を丸暗記してしまうのが効率的ということです。

なお、模範解答はJ.S.A.のサイトにそのうちアップされると思います。(過去分は見られなくなっていた)

論述対策は一次試験用の模擬問題をやっておくこと!

論述に関しては、勉強をサボった結果が如実に出ました。一次試験が終わると気が抜けちゃうんですが、毎日とは言わず、週2くらいでも一次用の模擬問題を解いて知識を保持しておくことが大切だと痛感しました。

知識さえ覚えていれば、それを並べ立てれば何とかなるんですから。文章力なんていりません。とにかく、その題材に対する知識量が問われるのです。

ちなみに年号だとか数値だとか、あまり細かい重箱の隅をつつくようなものは無理に覚えていなくても大丈夫。

下記記事で一次試験用の模擬問題をまとめてありますのでご参照ください。

最後に

試験内容とは直接関係ありませんが、たくさんの受験者が一堂に会したのが実に壮観でちょっと感動しました。

7部屋あって各部屋100名弱が振り分けられていたので、単純計算で700人弱がこの日この東京会場に集まっていたことになります。すでに有資格者は2400人以上いるわけだし、二次試験にこのくらいの人数が集まるのは当然と言えば当然なのですが、実際目にするとすごいなあって。

だって、少なくとも、ここにいるのは全員あの異常にディープな一次試験に受かった人たちなわけで、そのレベルで日本酒に対して惹かれている人たちがこんなにいるんだー、すげー、ってなんだか嬉しくなっちゃって。全員と友達になりたい気分でした。

ともあれ、10/24が合格発表なので、それまでドキドキしながら待ちたいと思います。

自信がなかった割に、特定名称、使用米、山廃、アル添、焼酎の原材料と蒸留方法は当たってたので、何とかなりそうな気もしますが、論述がクソだったから、どうなるか全然わかりません。

結果は追ってご報告します!それではまた!

10/24 追記:見事合格しました!やったー!

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