近所のイオンで駄菓子と合わせるお遊び系の日本酒が3種入荷してました。
とりあえず今回は「よっちゃんイカ」専用日本酒をレビューしてみます。
カットよっちゃんの分析
よっちゃんイカなんて何十年ぶりかに食いましたが、こんなに酸っぱかったっけ…
五味を数値化すると、塩1 甘0.5 酸4 旨2.5 苦0くらいでしょうか。
う~ん、駄菓子らしいケミカルな旨みが郷愁を誘います。
酸味系の食べ物なら、大抵の日本酒はほぼ合っちゃうので、これも間違いなく酒の肴として優秀といえます。
春鶯囀(しゅんのうてん)
酒は山梨の萬屋醸造店の春鶯囀、アル添の普通酒がベースです。
春鶯囀の普通酒そのまんまなのか、カットよっちゃんに合わせてある程度手を加えているのかは不明。
ちなみに、ここの純米は乳酸系の旨味があって飲み飽きない最高の晩酌酒なんです。
このカットよっちゃん専用もその流れを汲んだ乳酸系の味わいで、より軽くすいすい行けちゃう。アル添の嫌味も全く感じさせず、よくできた普通酒です。
五味
五味は甘2.5 酸2 旨2 苦0くらい。
うーん、数値的にはビタっ!と合う感じじゃないですね。少なくとも同調系でのペアリングは期待できなそう。
実食!
カットよっちゃんを2~3切れ放り込んでもぐもぐ。うー、酸っぱ!
すかさず常温の春鶯囀を。
ほのかに甘く軽い口当たりで、酸は目立たず。これはよっちゃんの酸にかき消されてるからですね。
そのまま乳酸系の旨味に移行して、よっちゃんの酸を柔らかく包んで調和。
最後はアル添ならではの爽やかな軽さですっと切れていきます。
うん、悪くない。
まとめ
なるほど、そう来たかって感じのペアリングでした。
正直、よっちゃんイカが相手ならどんな日本酒でもそこそこペアリングできるはずですが、基本的には甘味が増幅されるタイプの合い方になると思います。
その点で、こちらは甘味の増幅もあるにはありますが、それよりも旨味の部分で酸をうまく包むようにマスキングして、その流れでイカと酒、双方の軽い旨味がちょうど同調するんです。
この合わせ方は意外にありそうでないタイプかもしれない。面白い。
それから、酒のグレード的にもカジュアルな普通酒なので駄菓子とちょうど釣り合いが取れてるんですね。これが変に手の込んだ純米大吟醸だったりすると逆にチグハグになっちゃう。
この気軽さは大いなる魅力だと思います。
他にもマリネや酢のものとも好相性なので、カットよっちゃんに拘らずいろいろ合わせてみたらいいんじゃないかしら。
それではまた!