日本酒ペアリング実践

フェタチーズには讃岐くらうでぃ一択

フェタチーズってご存知ですか?

このちょっとだけ珍しいチーズが手に入ったので日本酒を合わせてみました。

フェタチーズとは

ギリシャのフレッシュチーズで、山羊や羊の乳を原料にしており塩気が強いのが特徴。

粘度は低く、指でつまむとぽろぽろと崩れる感じ。

普通のスーパーなどにはあまり置いてませんが、うちの近くのハナマサプラスにはありました。あとはカルディ、コストコでも取り扱いがあります。

通販もしくはデパ地下なら確実に手に入ると思います。

味わい

肝心の味ですが、山羊・羊なんて聞いたらちょっと構えてしまいますが、意外にクセはそこまで強くありません。

塩気に関しても、他サイトなどでは塩抜きが必要と書いてある記事も見かけますが、私の買ったものはそこまでではありませんでした。

まあ、しょっぱいはしょっぱいですが、酒のつまみとしてはむしろちょうどいいくらい。

ただ、メーカーによってこのあたりは結構違うのかもしれません。

調理

今回はグリルにしてみました。我ながら美味そう。

多めのオリーブオイルに、フェタ、ニンニク、エリンギ、パプリカ、トマトを入れてトースターで焼き目がつくまで。

最後、軽く塩コショウを振って完成。

フェタが充分塩気を含んでいるので、塩は少量で大丈夫。

やや尖った味わいのフェタがオイルを絡めることでマイルドになります。

加熱してもトロトロになるタイプのチーズではないので、こういう調理ができるんですね。

(と思ってスキレットで直に焼いてみたらさすがに溶けましたが)

合わせる日本酒を考える

山廃

一般的にチーズには、ボディのしっかりした複雑な味わいの日本酒が合います。

昔からあるタイプの山廃なんかはバッチリでしょうね。山廃の多くは乳酸も強いので、その部分の同調も期待できます。

ただ、山廃は熟成感のあるタイプも多いのですが、その点では今一つかもしれません。熟感がチーズにちょっと合わないんですよ。

濁り

もう一つ、濁りも合いやすいです。

これはトロリとしたテクスチャーによる部分が大きいのですが、滓(おり)の風味が合うってのもあります。

で、今回はこちらの濁りをセレクトしました。

讃岐くらうでぃ

タンドリーチキンの回に続いて2回目の登場。

香川の川鶴酒造が造る、甘酸っぱくて超飲みやすい、まるでアルコール入りカルピスのような日本酒です。

アルコール度数も6度と低アルなので女性には激おすすめ。

実食&分析

はいキタ。これ、めちゃめちゃ合います。

讃岐くらうでぃは結構甘いんですが、フェタの塩気がその甘味によって中和され、旨味の乳酸同士がしっかりと手をつなぐイメージ。

もう完璧。

言ってしまえば、この酒って飲むヨーグルトみたいな味わいなんですよ。

つまり乳酸味が強いんですが、これがフェタチーズの酸味および旨味と本当にぴったりなんですね。ここが最大のポイント。

五味チャート

今度は数値化して分析してみましょう。

フェタは塩3.5 甘0 酸2.5 旨4 苦0.2、讃岐くらうでぃは甘3.5 酸3 旨3 苦0くらい。

ガチっと重なる感じではないですが、甘味と塩味、旨味の値がほぼ一致していますね。

ペアリングにおいては、この最大値が一致することが大切。

簡単に言えば料理と酒のボリュームが合っているということなのです。

詳しくは下記記事の「突出した味があるとバランスが崩れる」の項をご覧ください。

代わりの酒

正直、讃岐くらうでぃ以上の相性はないんじゃないかと思うくらい完璧だったんですが、上述したようにしっかりした山廃であれば、そこそこ合わせやすいでしょう。

山廃の代表格である天狗舞の純米なんかは結構いいんじゃないかしら。

いずれにしてもポイントは乳酸です。

酒屋でヨーグルトばりに乳酸が強い酒をくれ!とお願いしてみましょう。

まとめ

フェタチーズのつまみポテンシャルは相当高いことがわかりました。

他にもほうれん草のオムレツに加えたり、サラダにぱらぱらと混ぜたり(グリークサラダ)、ゴズレムというトルコのおやきに入れたり、まだまだ楽しめそう。

ただ、何かに混ぜ込むとその分フェタの味自体は薄くなるので、合わせる酒も変わってきます。

簡単に言えば、より軽い酒を、ということになりますが、乳酸味があって軽い酒って言うと結局は讃岐くらうでぃに戻ってきそうな気もします。

この場合はロックにしてちょっと氷が溶けたくらいがちょうどいいかも。

それではまた!

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