コラム

ワークショップ「日本酒ペアリング 基礎の基礎」

2024年12月29日、銀座の素敵なレトロ建築、奥野ビル6F・ギャルリー・ラーにて日本酒ペアリングのワークショップを開催しました。

今回のテーマ

普段はオンラインで開催しているワークショップですが、今回は夏に続いて2回目のリアル開催。

テーマとしては、とりあえずは日本酒ペアリングの基本を知ってもらいたいということで、「日本酒ペアリング、基礎の基礎」としました。

端的にまとめてしまえば「味が濃い料理には濃い酒を、淡い味の料理には淡麗な酒を」ここに尽きます。

100点のペアリングを目指さなくてもいいんです。この原則をちょっと意識してもらえるだけでも、確実にお酒の席が豊かになります。

お出ししたおつまみ

実際にお出ししたおつまみは以下の3種。

1.カマボコのワサビ漬け和え

2.クミン鯖味噌

3.バナナの梅クリチ添え

どれも和えるだけとか、温めるだけとか、ごく簡単に調理できるものです。これはあえてそうしてるんですが、皆さんに再現してほしいからなんです。ワンアンドオンリーの素晴らしい料理とペアリングを出してくれる店も増えてきましたが、それはその店でしか味わえないですよね。そうではなく、もっとカジュアルに皆さんが各自でペアリングを楽しんでほしい、そんな意図が込められています。

合わせたお酒

カマボコには淡麗辛口の「澤の花 花ごころ」、クミン鯖味噌には濃醇でスパイシーな熟成感のある「剣菱 上撰」をぬる燗で、バナナにはフルーティで甘い「来福 純米 Sweet」を。

で、これらが合うのは当然なんですが、組み合わせを入れ替えてみたらどうなるのか、そのあたりも実地で体験していただきました。

味の濃さ、および香りに着目したペアリングの面白さを感じていただけたと思います。

嬉しかったのは、「わさびが苦手なんだけどこのお酒と一緒だと美味しく感じる!」とか「単体だと苦手な剣菱が、この組み合わせだと美味しい」といった感想ですね。これぞペアリングの妙味。

次回に向けて

前回は完全フリーの角打ち形式で開催したのですが、これだと事前に準備する酒とつまみの量が読めないということがあって非常に苦労したんですね。なので今回は事前予約制にしました。

14時から20時の間で1時間ごとに区切って全6回の入れ替え制。

数が分かっている分、準備は楽だったけど、これはこれで入れ替え時のバタバタが半端ない。さすがに詰め込み過ぎたか。エクストラでお酒も用意してたけど、飲む人はそれほど多くなかったんですね。これは恐らく、慌ただしかったせいもあるんではないかと思っています。

そんなわけで、次回は1時間半か2時間制にしてゆっくり歓談と準備の時間をとれるようにしようかなと。その分、予約を受けられる人数は減っちゃいますが…まあ、なんとか工夫しながら考えていきます。

来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。来年もがんばります!