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カントチーニを剣菱にひたす

カントチーニってご存知ですか?

イタリアの焼き菓子なんですが、これが濃醇な日本酒と合うんです!

カントチーニとは

カントチーニはイタリアの伝統的なビスケットで、アーモンドがたっぷり入った堅めの食感が特徴。ビスコッティとも言いますね。(厳密には別物という説も)

その味わいは素朴で甘さ控えめ。

想像つかない人のために、日本のお菓子で言えば「そばぼうろ」がちょっと似てるかも。

今回はカルディで買ったものを使用しました。案外、いろんなメーカーのものが日本でも手に入るので食べ比べも楽しいかもしれません。

さて、このカントチーニ、そのまま食べても美味しいですが、ミルクやコーヒーにひたして食べると、これまた絶品なんです。

特に濃い目のコーヒー。やや味気なくも感じる生地が、コーヒーの苦味と旨味を得て大化けに化けます。

合わせる日本酒

今回はもう決まってるんです。

濃ゆいおっさん酒の代表、剣菱です。

カントチーニを食ったときに「あ、これ絶対に剣菱と合うはず!」と閃いちゃったんですね。

なので、グダグダ考えることもなく、剣菱で行きます。

なお、以前チョコレートの記事でもやりましたが、今回は剣菱の燗に少量(10%程度)のコーヒーを加えます。ただでさえコーヒーとカントチーニの相性はいいので、これはもう確実に合います。

というわけで、さっさと実食。

実食!

まずはカントチーニの端を3秒ほどコーヒー剣菱に浸します。

口に入れるとコーヒーの香ばしさがふわりと鼻から抜ける。そしてカリっとした食感から、じゅわっと染み出る剣菱の甘味。うん、これは完璧。

もともとカントチーニにはない旨味が酒によって足されるんですが、酒の甘味とカントチーニの甘味がリンクしているために、旨味が悪目立ちすることなく融合するんですね。そして最後に来るコーヒー由来の苦味でぐっと締まる感じ。

剣菱は酸が控えめというのも功を奏してます。

なお、若干酒のアルコールっぽさを強く感じるところもありますが、そこは浸す面積と時間で調整可能です。

五味チャートと分析

分析のために五味チャートも作ってみました。

おー、これは面白いですね。甘さ以外では全然同調していない。

そうなんです、今回は両者の味わいを近づける「同調」の方向ではないんです。

やや物足りないカントチーニに剣菱+コーヒーの風味と味わいを足して、初めて完成させる「補完」の考え方。

料理で言ったら素材とソースの関係性ですね。

「同調」は日本酒ペアリングの基本と位置付けていますが、応用としてこういうやり方もあるんですよ!

代わりになる日本酒

こちらのコーヒー燗で使える日本酒と全く同じです。

すなわち、濃醇で酸が少なく、燗上がりするタイプ。

甘味が強めだとより相性が良いでしょう。

まとめ

カントチーニ、ちょっと大きめのスーパーなら扱っているところも多いようです。

見つけたらぜひ買って、剣菱をちょっとだけ浸してみてください。

新たな世界が広がること請け合いです。

いやあ、しかし剣菱の懐の深さには驚かされます。剣菱LOVE!

ではまた!