ちょっと前から話題のいぶりがっこのタルタルソース。KALDIで売ってるやつですね。
こいつを日本酒と合わせてみました。
いぶりがっこのタルタルソースとは
その名の通り、秋田名物のいぶりがっこを刻んでタルタルソースと合わせたものです。
普通タルタルって刻んだピクルスを混ぜますが、そこにこの燻製香の強いいぶりがっこを混ぜちゃうというナイスアイデア。
フライや鳥南蛮につけるのが定番ですが、それだけじゃ面白くないのでいろいろ試してみました。
アボカドとクリームチーズのタルティーヌ
スライスしたフランスパンにタルタルを塗って、アボカドとクリームチーズを塩コショウとマヨで和えたものを乗っけてトースト。
これ、めっちゃ美味い。トーストのバリバリした食感とねっとりした具のバランスもいいし、味も濃厚で超好み。
いぶりがっこのタルタルソースは結構燻香が強くてクセがあるんですが、これにしちゃうと思いのほかそれが弱まります。
これはかなりオススメ。
アスパラのグリル
つけあわせにアスパラを焼いただけ。
これも悪くないですね。
野菜は茹でるより焼いたほうが香ばしさが足されて、タルタルの香りと融合するだろうと踏んでのことですが、そこは完全に正解。
アスパラ自体があっさりしてるので、タルタルの量は少なめがいいかも。
次、もう一皿。
シイタケのグリル
シイタケの石づきをとって、タルタルをたっぷり塗ってトースターで5分。
はい優勝。
すげえ美味いです。シイタケの土っぽいニュアンスと燻香が完全にマッチ。
タルティーヌもかなり良かったですが、この商品の良さをより引き出してるのはシイタケのほうですね。
めちゃくちゃ手軽なので絶対試してほしい!同じく土の香りがあるジャガイモなんかとも相性よさそう。
子持ちシシャモ
これも特に何もなく、普通に焼いただけ。
いやー、これもいいなあ。
焼き魚なら何でもいいわけじゃなくて、シシャモならではの鰯っぽい癖とスモーキーさがすごく合う。あー、そうか鰯も行けそうだな。
合わせる酒を探る
まずポイントとなるのは、燻製の香り。
これと近しい香りを持つ酒といえば樽酒です。
杉樽の香りは非常に燻製と相性がいいんです。
五味の詳細な分析に関しては4品あるので省略しますが、最初のタルティーヌのみ味が濃くてどっしり重い、それ以外の3つは素材の味わいを生かしているので、ベースは軽い味わいです。
となると、熟成酒系はちと重たい。広範に合わせられる軽めの樽酒といえば…
菊正宗 樽酒
出ました。まさかの普通酒。
スーパーでも手軽に入手できる菊正宗の樽酒です。
いや、これね、バカにしたもんじゃないですよ。
もちろん、普通酒なりの薄さというか純米酒みたいにギュギュっと濃縮した感じはありませんが、その分飲み疲れしないし、料理にも合わせやすいと来たもんだ。
では、早速合わせていきましょう。
実食!
樽酒を徳利に移して40℃のぬる燗にします。
これによって、より樽香が引き立ち、味わいもまろやかに。
とりあえず、4品をざっと試したところ、読み通りどれも樽酒の木香が燻香と合いますね。
そして、適度な甘みとボディの軽さが今回の軽めのつまみにはベストマッチでした。
ただ、やっぱりタルティーヌに関しては味が強いのでイマイチ。ここは濃いめの熟成酒、剣菱とか神亀でまったりさをキーに合わせるのが吉。
ちなみに、菊正宗の樽酒は純米もあってそれも試したんですが、こっちはそこそこ酸があるんですね。それが今一つピンとこなかった。
単体としてのクオリティはこちらのほうが当然高いものの、今回のつまみとの相性に限って言えば、普通酒の凡庸な味わいが功を奏した感じです。
その他、古酒・熟成酒は香りの相性はいいんですが、やっぱりどっしり系が多かったので酒が勝っちゃった印象でした。
まとめ
いぶりがっこのタルタルソース、まだまだ可能性がありそうなので、いろいろレシピを試してみます。
とりあえず、ポテサラに混ぜるのと、ゆで卵、鮭のムニエルは必須だな。
そうそう、日本酒とは合わせませんでしたが、シンプルに焼いたさつま揚げにつけたらすごく美味しかったんです。少し油っ気のあるもの、または香ばしいものと相性がいいのかな。
酒については、地酒屋で買うような洗練されたものより、スーパーで買える軽くてクラシックなものの方が合わせやすいです。一ノ蔵の本醸造とかね。
そのうち第二弾もやるつもりですのでお待ちください。
それではまた!