酒メモ

2019年4月の美味しかった日本酒メモ

※ハズレは紹介しません。特に美味かったものには★がついています。

天穏 馨 辛口純米酒 無濾過生 27BY★

3年半ほど酒屋の冷蔵庫で眠っていた生酒なので、老ねてる可能性も高いが天穏のポテンシャルを信じてリスク覚悟で購入。

結果は大当たり!

アルコールを伴う若干熟成感のある立ち香。パンチが強い。アルコール度数が18-19度あるので、その影響だろうか。

含むと超個性的!いきなり苦味?酸は表に出てこないんだけどラムやブランデーのような風味さえある。終始、不思議な苦味が並走するが、これがまったく嫌味ではなく、個性を際立たせるのに一役買っている。

そして、燗がマジでヤバい。柔らかさが一気に増して旨みも出てくる。多分、冷酒だと前に出てた苦みや雑味が奥に引っ込んで柔らかく感じるんだろう。

開栓してから、あえて常温放置していたんだけど、数日たっても老ねるどころか、個性的な香味が飛んでむしろ飲みやすくまとまってくる。なんて面白い酒なんでしょう。最近、普通の日本酒に食傷気味だったので新鮮な刺激を得られた。

武勇 無濾過生原酒 生酛 直汲み おりがらみ

柑橘系の香り、ガス、フレッシュ、甘みそこそこでミネラリー。酸もきゅっとして、雑味がない。これは美味い。

みむろ杉 純米吟醸 おりがらみ 生 華きゅん

アルコール感のある立ち香。弱いカプロン。優しい甘み、バランスのいい酸。旨味が上品でカルピス的な乳酸も若干。開栓から一日経つと、甘みが増し、とろみがでてまろやかに。これはこれで良い感じ。

篠峯5種

篠峯の飲み比べをしたので、一気に5種のレビューを。右から行きます。

篠峯 純米大吟醸 雄町 三年熟成

非常にきれいな熟成。熟成香はほぼゼロ。新酒に比べて若干旨味が育っている印象。

篠峯 純米大吟醸 雄町 中取り生酒 TypeM

ドライで「らしさ」が炸裂。香りは弱い。甘みも弱く旨味に広がりがある。酸は目立たないもののミネラル感と合わせてしっかりした輪郭を形成。

篠峯 どぶろく 生

米粒が残るとにかくどろどろでインパクト大。甘味もそこそこあるが、酸が効いておりジューシー。生酒らしいフレッシュさとガス感も面白い。

篠峯 もろみ 純米吟醸生酒

立ち香は弱い。ガスが元気でしゅわしゅわと刺激が強い。このテクスチャーが揚げ物とバッチリ合う。ミネラル感は篠峯らしいところ。甘味は控えめ、ドライ。二日目、ガスはほとんどなくなり甘みが前に。まろやかさと柔らかさがぐっと増す。アフターの軽い苦みが食事と寄り添う。

篠峯 雄町 凛々 純米吟醸

1年熟成でやや生酒特有のイソバレ香があるが、心地よい範囲。甘みはそこそこでジューシー。非常に飲みやすい。それでも篠峯らしくミネラリーでドライなので、冷やし過ぎないで常温に近いほうがより味が出ていい感じ。

酒田錦2種

酒田錦

以前も「風の道」で取り上げた神奈川の瀬戸酒造のお酒。柑橘系でとても好みだったので、他も飲んでみたかったんだよね。今回は、「酒田錦」という銘柄の本醸造と純米(いずれも生貯蔵)を飲むことができたので比較しつつ。

左が純米で右が本醸造。

まずは「純米」を。立ち香で軽く乳酸。酸はかなりしっかりあって濃醇ジューシー。濃醇さの陰に隠れて甘みはそれほど目立たないが、確実に濃さのアシストをしている。酸と旨みのバランスも素晴らしく個人的にめっちゃ好み。

次は本醸造。ほどよく乳酸とイソアミルを感じる立ち香。甘みはしっかりで旨みも芯がある。なおかつアル添の軽さもうまく融合しておりレベルが高い。酸は弱いが、それはそれとして悪くない。美味いアル添酒を造れる蔵に不味い酒なし。

奥播磨 山廃純米 生 春待ちこがれて★

低精白、精米歩合80%。奥播磨の生は初めて飲む。火入れの濃醇系燗酒のイメージが強いが果たしてどうか。

まず乳酸の立ち香、甘みは軽いがいつも奥播磨山廃と同じく、がっつりとした酸に乳酸の旨みがしっかりある。やはり濃醇。最後の軽い苦味もいい。さすが旨いわ。

御日待家 吟醸 生

静岡は開運の蔵。実家が近いのでこの蔵には思い入れがあるんだけど、この銘柄は全然知らなかった。

俳優・舞踏家の田中泯が、かつて自身の田んぼで作っていた「フクヒカリ」を使用して開運とのコラボで作った酒みたいです。へー、そんなことしてたのか。

立ち香は弱い。甘みがかなり強く驚くほど濃醇。え、これ本当にアル添?うそでしょってくらい濃い。ただ、アルコール感はまあまああるので、そこバランスが惜しいかな。

生粋左馬 純米 生原酒★

最近お気に入りの福島の銘柄。個人的に好きな柑橘系。爽やかな立ち香から軽めの甘味としなやかで腰の強い酸。旨みは軽くキレが良い。いやー、美味いね。この手のジューシーで軽いタイプ好きだわ。

此君 純米吟醸 紺ラベル 無濾過原酒 26BY 

6号酵母。玉栄。蔵内4年熟成。程よい熟成香。ヨード。甘みはドライ、ドライなんだけどしっかりふくよか。酸もしっかりしており、旨みも濃醇ながらキレッキレ。ミネラルによる硬質感も。燗でアルコール感が飛んでまとまる。味の構成自体は変化しないが、一体感が全然違う。

水府自慢 純米大吟醸 生酛

開けたては微発泡。香りは10号らしい華やかさ。甘みは控えめで酸がかなり強い。白ワイン的。旨みはスリムでモダンな雰囲気。いいね、一応実験的な立ち位置だと思うけど、菊池杜氏らしさがあって最高。

隠岐誉 室町の純米酒90

はい変態。室町時代の製法で作った精米歩合90%の酒。菩提酛っぽい感じもするけど、製法としては生酛らしい。

濃厚な琥珀色で、見た目を裏切らない古酒っぽい風味とみたらし団子みたいな味わい。しかしこれでも古酒じゃなく普通に新酒ってのがまた。

日本酒度-40で酸度3.5、まあたまにあるよねこういうの。割り水したり、ロックにしたり、炭酸で割ったり、そういう使い方が合うんじゃないかと思いますよ。

ちなみに同じように江戸時代末期の製法で作った隠岐誉 江戸の純米酒90ってのも飲みましたが、こっちは甘さがほとんどなく辛酸っぱい。物珍しさはあるが、美味しいとは思えなかったな…ちなみに杉錦にも同じようなタイプの酒があります。

るみ子の酒 生酛純米 2016BY

3年熟成。意外なことに若干フルーティさも感じる立ち香。ほんのり甘く、腰の強い酸。旨みもそれなりに強いが、雑味が少なく全体の印象はきれい。ちゃんとした生酛ってこういう感じだよね。

当然のごとく燗推奨です。

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