ここんところタイ料理と日本酒の相性を探るのが楽しい酒井です。
本日は、タイ料理っつうか、ナンプラーを使ったつまみを。
豆苗のナンプラー炒め
こちらの本からヒントを得ました。この本、アジア系のエスニックつまみも載ってて、とてもセンスいいです!
作り方は至極簡単。
ニンニクひとかけをみじん切りにして油で炒め、頃合いを見て豆苗を投入。すぐにナンプラーと砂糖一つまみをぶち込む。最後、塩コショウで味を調えて完成。2分でできます。
これ、砂糖が全体のバランスを整えるポイントですね。
合わせる酒を考える
豆苗の豆臭さというか独特の癖とナンプラーの癖が良い感じで調和します。
五味チャート的にはこんな感じ。
主にナンプラーの旨味と塩気、そして砂糖の甘みで構成されていますね。
豆苗自体が香りの癖はあるものの味は薄いので、酒もあまり濃いものだと料理が負けてしまいます。
で、生かすべき特徴はこの豆苗とナンプラーの癖なんですよ。
この不思議な癖のある風味に、あえて派手なフローラル系の香りを持つ生酒をぶつけてみたらどうでしょうと。
タイ料理って、柑橘とかパクチーなどのハーブをよく使いますよね。
フルーティな日本酒をそのハーブの代用品にするイメージです。
出羽桜 特別純米 生酒
そんなわけでチョイスしたのはコイツ。
ど定番の出羽桜。香りが派手なので今回の料理にぴったり。なぜか近所のコンビニで売ってたので、ちょうどいいじゃん!というわけで深く考えずに選びました。
実食と分析
わー、これは大正解。
目論見通り、香りのマッチングが楽しい!
もちろん、正統なタイ料理とは別物だけど、日本酒のフローラルな香りがエスニックっぽさを彩ります。非常に合いますねえ。
五味チャートを見てみると、強度的には釣り合いが取れており、旨味も同調はしていますが、それ以外の部分がわりとバラバラ。
そう、今回はどちらかといえば同調というよりも、日本酒の香りが付加されてはじめて完成する料理といった感じなんですよね。
考え方としてはフレンチにおけるソースみたいな。
まとめ
ナンプラーって旨味が強いから、その意味では日本酒と相性がいいんですよね。
ただ、なぜナンプラーの発酵系の香りとハーブ・フローラルといった植物系の香りが合うのか、ここは正直分からないんですよね。
アロマホイールなどを見ても近接してるとは言い難いし。
とはいえ、合うもんは合うんだから結果オーライでいいか。
エスニックと日本酒はまだまだ未開拓なので今後もいろいろ探っていきます。
それではまた!