日本酒ペアリング実践

生春巻きとフルーティ系日本酒を合わせてみた

ベトナム料理の代表格、生春巻きとフルーティな日本酒を合わせてみました。

生春巻きについて

スーパーやコンビニでも売られており、すっかり市民権を得た生春巻き。

淡白な味なので、日本酒とは全く問題なく合うはずです。

具として使われるのは大根、人参などの生野菜とサーモン、エビ等の魚介で、食べる際には何らかのソースをかけます。

総菜として市販されているものには、スイートチリソースがついていることが多いですね。

具には味がついておらず、どちらかというと、野菜のシャキシャキ感とむちっとしたライスペーパーの食感を楽しむ料理だと思っています。

味に関しては、極めて淡白で、結局のところほとんどはソースの味です。

五味チャート

塩0.5 甘2.5 酸2 旨1 苦0.2くらいかな。

今回はスイートチリソースを使っていますので、ほのかな甘みと酸味が感じられます。チリと言いつつ、辛さはほとんどありません。

わずかな苦味は生野菜由来です。

合わせる酒を考える

さて、こういうサラダ系のフレッシュな料理には、同じくフレッシュな搾りたての新酒などが良く合います。スッキリ系のいわゆる爽酒を選べば間違いないでしょう。

また、フルーティな香りを持つ薫酒も生野菜とは相性がいいので、わりと女性が好きそうな流行りの酒もバッチリハマります。

パクチーを使っている場合は、さらにフルーティな酒と合いやすくなりますよ。(今回はパクチー抜きです)

美和桜 純米吟醸 八反 生原酒

というわけで、今回はフルーティ方面をチョイス。

最近、この手のを飲んでなかったから合わせてみたくなったという個人的希望もあります。

美和桜酒造は広島県三次市の蔵なんですが、ここの酒ってあまり飲んだことがないので実態が掴めていないんですよね。かなりバリエーションに富んだ酒をいろいろ作っているという話もあります。

今回のこの子に関してはカプロンをがっつり出した超フルーティ系。最近は香りを抑えるのが主流なんですが、やっぱこういうのも一定の需要はありますよね。

そこそこの甘み、ふわっと鼻から抜ける生感、若干乳酸ぽさもあるかな。酸はそれなりでジューシー。旨みは横に広がらずにすっと引けていく。このあたり、使用米の八反錦らしさが良く出てます。

八反錦は固くスッキリした味になる傾向がありまして、その特徴上手に生かしているので後口でのクドさがありません。

ちなみに常温に上がると少し締まりがなくなります。また、二日目はやや甘みがダレてきちゃうかなー。よーく冷やして早めに飲み切りたい酒ですね。

五味チャートを重ねる

甘2.5 酸2.5 旨3 苦0.5くらいで、当然きれいに重なります。

淡白な生春巻きに旨みを補完するイメージかな。

実食!

一口大に切った生春巻きを口に放り込むと、スイートチリの甘みと軽い酸味を感じ、その後サーモンのほんのりとした旨みがやってくる。

咀嚼していると野菜から僅かな苦味が染み出てくるが、それが消えないうちに冷やした美和桜を。

フルーティな立ち香が生野菜の残り香に付加され、スイートチリのほのかな甘みを酒の芳醇な甘みが覆う。ほどなく硬質な旨味が駆け抜けていく。ここで、旨味が停滞するとバランスが狂うのだ。

やはり八反錦の酒を選んだのは正解だったと言える。

まとめ

まあ、今回は難しいことはなにもありませんでしたね。

フルーティじゃなくても淡麗系の爽酒であれば問題なく合わせられる、非常に難易度の低いペアリングになっておりますので、機会があれば是非!