日本酒ペアリング実践

ランプフィッシュキャビアと王道日本酒

caviar

変わった食材を求めてカルディで買ったキャビアもどきと王道の新潟淡麗系の日本酒を合わせます。

ランプフィッシュキャビア

たまたまカルディを物色してたら見つけたコイツ。高級食材のキャビアはチョウザメの卵ですが、こちらはランプフィッシュ(ダンゴウオ)の卵。ダンゴウオ可愛いよ

いわゆる代用食品ってやつですね。平たく言うとキャビアもどき。キャビアに比べるとコクがないとか軽い味とか言われますが、どうなんでしょうね。

昔、何かのきっかけで本物を少し食べたことがありますが、ガキだったので単にしょっぱくてもったいぶった食べ物としか思えませんでした。味はほとんど覚えてません。つまり、その記憶を頼りに比較することはできないので、今回は純粋にランプフィッシュキャビアと日本酒について相性を考えていきます。

とりあえず、クラッカーに乗っけて試食。思ったより生臭さがありますね。そして、予想通り塩気が強い。魚卵らしい旨みはありますので、白米に乗っけたら旨いんじゃないかなこれ。

五味チャートは 塩4.5、甘0、酸0、旨4、苦0 。

見ての通り、塩気と旨味だけで構成された素っ気ないチャート。

これね、構造が塩辛とそっくりなんですよ。まあ、塩気が強くて生臭くて旨みが強いという時点で想像はつくと思いますが。

合わせる日本酒を考える

方向性は二つ。

まずは、同じくらい旨味の強い日本酒で同調させるいつものやり方。

もう一つは、なるべくすっきり淡麗な日本酒をウォッシュで合わせる方向。これの場合、五味チャートで合わせる意味はなくなります。

とりあえずどちらもやってみましたが、旨みの強い純米系や熟成酒はどうも味が多くてうるさい感じになってしまう。これには適さないですね。

というわけで、八海山的な淡麗系にターゲットを絞ることにしました。

こぴりんこ。

ふざけた名前の酒ですが、近所の成城石井にあって飲んだことがなかったのでとりあえず試してみるか!と軽い気持ちで買ってきました。新潟のオールドスクールな淡麗系ということは知っていたんでね。

ちなみに、こちらを醸す久須美酒造は、漫画「夏子の酒」のモデルにもなった酒蔵。

とりあえず試飲してみましょう。

…うん、なるほど、普通。

酒単体としては、際立った個性があるわけでもないし、ワインで言うところのフィネス(洗練とか上質とか)を感じられるわけでもない。悪い言い方をしてしまうなら凡庸な酒なんですよ。

じゃあ、そんな酒には存在価値がないのかっていうと決してそんなことはなくて、このタイプは料理の邪魔をしないでそっと寄り添うことで本領を発揮するんです。これぞ古き良き正道の日本酒。

うちのサイトではワイン的な考えで、料理と酒、1対1のガチンコ勝負をしてるようなところがありますが、一昔前はこういう日本酒が多数を占めていたんです。

ともかくキャビアもどきと合わせてみましょう。

実食!

クラッカーにランプフィッシュキャビアを多めに乗せて口の中へ。やはり若干生臭い。強めの塩気と魚卵らしい旨みを感じたあたりで、すかさず酒を流し込みます。

なるほどねー、塩気が強い分、酒の甘みがやや強めに感じられ、魚卵の臭みが嘘のように消える。これは日本酒ならではの効果。

酒で臭みを断ち切りそのまま喉奥へ流し込むウォッシュスタイルではありますが、脂をビールで流すようなイメージではありません。キャビアの旨みから日本酒の旨みへのつながりは一度も断ち切られず、一本のラインで繋がれている。

肴を引き立てながら、そっと寄り添いつつ旨みの部分で少し後押ししてあげる、そんな奥ゆかしいイメージ。 このあたりはビールやウォッカなどでは得られない日本酒ならではのペアリングでしょうね。

まとめ

普段やらない王道の日本酒とのペアリングは、やはりこれまでの方法論とは少し違った角度になりました。いつも変化球ばっかり試しているので、こういう古き良きペアリングスタイルももう少し研究すべきですね。

酒の銘柄としては八海山、久保田、〆張鶴なんかとも確実に合います。きれいで淡くて儚いタイプの酒。本醸造でもいいかも。

それではまた!

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