日本酒は多種多様、それゆえ苦手なタイプに当たることもしばしばあるでしょう。
マズい酒は迷わず捨てる豪快な方もいますが、それはさすがに憚られる…そんな皆様のためにマズい酒の活用方法を考えていきます。
燗してみる
これは至極真っ当な方法。
イマイチだなーと思っても温めると化けることがよくあります。
えー、でもこれ大吟醸だし、普通冷酒で飲むものでしょ…などという先入観はこの際捨てましょう。
とりあえずやってみなはれ!
肴を変えてみる
素で飲むとイマイチでも、合わせるつまみによっては驚くくらい印象が変わることがあります。
見方を変えると、最適なつまみを見つけられないのは、その酒のポテンシャルを引き出せていなかったとも言えるのです。
具体的に何をどう合わせるべきかは、ぜひ当ブログで勉強してください。
料理酒として使う
これもポピュラーな方法ですね。
ただ、あまり癖のある酒だと料理が個性的な味になってしまうこともあります。
フルーティな香りは加熱で飛ぶのでほとんど気にしなくても大丈夫。
いずれにしても、この酒は微妙かな…と思ったら少量から試してみることをおすすめします。
ブレンドしてみる
私は結構やります。
例えば、濃すぎる酒であれば、淡麗の酒で薄めてみるとか、ドライすぎて物足りなければ甘口の酒を足してみるとか。
基本は足し算です。混ざたらどうなるか想像を働かせながら、いろいろ試してみると楽しいですよ。
カクテルにする
これもブレンドの一種ですが、酒じゃなくてジュースや炭酸、ハチミツなどと混ぜて味変させると美味しくなりますよ。
個人的には濁り+柑橘系ジュースとか、カルピスブレンドとか、ハチミツ燗なんかがおすすめです。
日本酒グリア
ワインに生もしくはドライフルーツを漬け込むサングリアの日本酒版です。
オシャレなので女性受けを狙うならこれですが、日本酒をそういう道具に使う人間を私は信用しません。
お風呂
基本、飲用にする方向を紹介してきましたが、たまには贅沢に日本酒風呂ってのもいいですね。
酒風呂の効用は良く知られたところですが、何といっても保温性が高まり、お肌がスベスベになりますよ。
寒くて乾燥する冬場に特におすすめです。
寝かしてみる
日本酒って本来蔵で一定期間寝かせて味が落ち着いてから出荷するものなのですが、搾りたての新酒などフレッシュ感を重視してすぐに出荷する場合もあります。
ただ、捉え方によっては味気ないと感じる人が一定数いることも事実。
味が暴れているとか、固い、若いなんて表現をしますが、そういったものに当たったら自分で追熟させてみるのも一つの手です。
生酒は冷蔵庫で、火入れなら常温でも大丈夫です。最初の2日くらいで劇的に変化する場合もありますし、ゆっくり1年ほどかけて丸くなっていく酒もあります。
また、明らかに劣化してしまうこともあるにはありますが、どうせマズくて飲みたくない酒であればこうして実験材料としてしまうのも一興ではないでしょうか。
まあ、最悪風呂に入れちゃえばいいんだし。
まとめ
よほど状態が悪いものでなければ、不味くて飲めない酒なんてこの世には存在しないと思ってます。
何とかすれば飲めるんです。基本的にモッタイナイ精神が身についてるので、どうしても無駄にはしたくないんですよね。
日本酒は自由です。気に入らない味であれば、上記のように様々なカスタマイズや実験をしてみると楽しく飲めると思います。
それではまた!