秋の味覚の代表格、カボチャですが、あまり日本酒と合わせるイメージはないかもしれないですね。
でも、これが調理法次第でとっても良いアテになるのです。
カボチャは日本酒と合う?
カボチャって甘いですよね。日本酒と甘いものの相性があまり良くないことは再三書いていますが、ただ、カボチャや栗レベルであれば何とかなります。
問題は日本酒の甘みを超えてくる菓子系の甘さなんですよ。
それによって、日本酒の甘みがスポイルされてバランスが崩れます。しかしカボチャの甘みは基本控えめ。
ですから、そこそこ甘みのある日本酒でしたら、むしろ甘味同士がリンクして良い相性となる場合もあるのです。
カボチャのクミン焼き
あまり聞いたことの無い調理かもしれませんね。作り方は簡単。
オリーブオイルをひいたフライパンでスライスしたカボチャを焼き、火が通ったら塩・胡椒・クミンパウダーを適宜振るだけ。
言うまでもなくポイントはクミンです。
クミンは日本酒と合うんです!合うったら合うんです!!
合わせる酒を考える
先述の通り、そこそこ甘い酒のほうが甘味が同調しやすくなります。
また、クミンの存在を活かすのであれば同じくスパイシーな香りを持った熟成酒、古酒が合います。
逆にフルーティ系は雰囲気が違いますね。これには合わなそうです。
酸もあまりないほうがいいかも。単純に酸っぱいカボチャってイマイチじゃないですか?
というわけで、今回選んだのは金鼓の山廃本醸造18年古酒。大倉が有名な蔵です。
本醸造なので、ほどよい軽さがありつつも、味わいはしっかり。しかもこのクオリティで1400円ちょっとという高コスパ!
実食&分析
ほくほくした食感と穏やかな甘みを感じ、鼻から抜けるクミンの香りが良いアクセントに。
これあんまり薄く切りすぎちゃダメですね。ほっくり感がなくなる。
そこへぬるめに燗付けした金鼓を。カボチャは結構口の中に残るので、それと酒を口内調味しながら味わいます。
うん、見事に同調しますね。甘さが手を取り合い、そこに旨味が加わるイメージ。やはり酸は弱めで正解。
場合によってはもっと濃い酒でも行けそうです。
まとめ
数分で作れますので、ちょっと濃い目の酒が手に入ったらぜひ試してみてください。
冷酒はイマイチです。ぜひ常温か燗でお願いします。
それではまた!