好みはそれぞれ違うけど…
日本酒を覚えたての友人から「〇〇って酒がすごく美味しかったので今度飲んでみてください!」とおすすめをしてもらいました。
ほおほお、ならばと購入して試してみましたが、結論から言うとあまり好みではなかったんですよね。
友人にそれを伝えると彼自身の日本酒のレベル?が低いからだと卑下されてしまったんです。
要するに経験値が低くて審美眼がないってことを言いたかったんでしょう。
いやいや、あくまで好みの問題だから、どっちが正解とかないよと説明しましたが、なんとなくモヤモヤが残ったのも事実。
なぜ好きなのか、理由を説明できるか
確かに経験値は私のほうが高いですが、だからといって私が美味しいと思ったものが絶対的に正解とは限りません。
大切なのは、なぜその酒が好きなのか、どの部分が好きであるのかを自身で認識して言葉で説明できるようになることだと思うのです。
それによって、自分の好みに自信を持てますし、いろいろな日本酒を飲む際もテーマを持って臨むことが可能になります。
で、これができるようになると単純に楽しいんですよね。
なんとなく好きなんだけど、理由は説明できない。こんな状態だといつまでも漫然とお酒を飲むことになり、能動的に酒を選ぶこともできません。
好みを説明できるようになるために
では、好みを的確に説明できるようになるためにはどうしたらいいのか。
まずは数を飲むこと。これにつきます。
とにかくいろいろ飲んでるうちに、あ、これ好きだわという酒に出会えるはず。
好きな酒の共通点を見出す
大事なのはここから。
美味しいと思える酒に出会ったら、必ず銘柄やスペックをメモするか写真に撮って記録しておいてください。
それが何種類か溜まってくると、共通点を見出すことができるかもしれません。
共通点を発見できるほどの見識がなければ、詳しい人に尋ねてみるのもいいでしょう。
「これとこれとこれが好きなんだけど、そんな私におすすめある?」みたいな感じで。
そこで得られた情報から、自分が好きなのは熟成酒なんだ!とか、華やかで甘いカプロン系の酒なんだ!とかが分かってきます。
そして、それらが好みの軸になっていくのです。
好みの酒に絞って飲む
次のフェーズでは、好みの軸に合った酒に絞って数種類飲んでみましょう。
そこで軸が揺るぎないものになるかもしれませんし、さらに新たな広がりを見せる可能性もあります。
お気づきかと思いますが、この時点で能動的な酒選びができるようになっているんですよね。
あとは、お勉強を面倒がらずに、知らない用語をラベルで見つけたら調べて覚えること。
別に難しく考える必要はありません。
興味があれば、基礎的な知識なんか自然と覚えちゃいますから。
飲み比べをする
今度は得た知識にそって飲み比べをしてみましょう。
例えば同じ米、同じ酵母で精米歩合の違う酒を比べるとか、似たようなスペックで米だけ違う酒を比べてみるとか。
そうすることによって、知識を実体験で補強することができ、生きた知見に育っていきます。
そして、それを増やすことで、審美眼が養われていくのです。
ここまで来れば、もうあなたは立派な日本酒バカです。
まとめ
自分はオタク気質なので勝手にのめり込んでいきましたけど、普通の人はそうでもなく、案外どうやって覚えていったらいいのか分からないという方も多いみたいですね。
別に今回書いたものが必ずしも正解ではありませんが、ひとつの道筋のつけ方だとは思います。
まあ、迷ったら何でも聞いてください!
それではまた!