コラム

角打ちイベント「夏を嗜む」総括

8/11~8/12の二日間で銀座のギャルリー・ラーにて角打ちポップアップイベント「夏を嗜む」を開催しました!

たくさんの方に来場いただいて感無量です。

予約なしのオープン開催だったので、来場人数が読めずいろいろと準備が大変でしたが、いい経験になりました。

今回は夏を感じられる日本酒5種および、それにあう夏らしい小皿のおつまみ3種を用意。それぞれ相性のいいペアリングを説明して、お好きなものを注文いただく形式をとりました。

日本酒リスト

  • 南遷 プレミアムオーガニック 2022BY(ソーダ割り用)
  • 五色彩雲(ごしきのくも) Jiri
  • 辰泉 特別純米 超辛口
  • わかむすめ Tropical bunbun
  • ささまさむね特別純米 夏のにごり

おつまみ

キュウリの梅和え(写真右上)

キュウリに叩いた梅干しと昆布ポン酢、柚子胡椒を投入して和えるだけ。超簡単。半日くらい置くと味が馴染んでいい感じ。これはJiriなどライトなタイプのお酒が抜群に合いますね。

また、キュウリのメロンに近い香りと梅の酸味のおかげでbunbunのようなフルーティなタイプとも相性バッチリです。

梅醍醐リンゴ添え(写真左上)

dancyuに載っていたものをパクりました。カマンベールチーズと梅干を一生懸命混ぜるだけ。超簡単。今回はここにリンゴのスライスを添えました。

そもそもカマンベールとリンゴは相性がいいのですが、これによってカプロン酸エチルの強めなフルーティなお酒ともリンクさせることができます。

辰泉のようなうま味の強いタイプもチーズのうま味と同調し、塩気の強さが辛口酒の甘味を引き出します。

夏野菜の焼き浸し(写真中央)

夏野菜をオリーブオイルで焼いたら、白だしを希釈したマリネ液に漬けるだけ。マリネ液はほぼ白出汁ですが、酒との相性を考えて少量のレモン汁と砂糖を加えました。

これは出汁感と合わせるならJiri、オリーブオイルを吸った茄子のこっくりした感じで合わせるなら辰泉でしょう。

二日間の総括

上記を踏まえて当日現場に置いたメニュー表がこちら。

これを使ってペアリングの説明をしつつ注文を決めてもらう想定だったんですが、ちょっと難しかったですね。

忙しい時間帯は説明が疎かになってしまうし、そもそもその人が日本酒およびペアリングに対してどのくらいの経験と興味を持っているのかがわからない。それ次第で説明も大きく変わってくるので、結構重要な点なんですが、当日はそんなことをゆっくり探る時間もないし、トークスクリプトが確立してるわけでもないので、結局グダグダになって、普通の飲み屋になってしまった感も。

というか、そもそものイベントの趣旨を説明する段階で日和っちゃったんですよね。お客さんに「え…なんか面倒くさい」って思われやしないかと。うーん、俺の意気地なし。

本来であれば皆さんにペアリングのことをしっかり話して、認知度を上げていきたかったのですが、それほどペアリングに興味のない人に対してはどうしても響かないですよね。まずはペアリングとは何ぞや、どう楽しむべきか、というところから説明しないといけないし。

いずれにしろ、求めてない人に押し売りはできないなと強く感じた次第。

次回の課題

そんなわけで、次回はあらかじめ興味のある人のみ受け付ける、要は完全予約制にしようかなと思います。これなら用意する数量も読めますしね。

それから、つまみとお酒の組み合わせも決め打ちにします。複数の組み合わせから選ぶことができるお客さんって相当な上級者なんですよね。なので、最初から「これとこれの組み合わせでどうぞ!」と選択肢を与えない。これで行きます。

最後に

グダグダと書きましたが、結局のところ「飲み屋」なのか「ワークショップ」なのか、どっちつかずなスタンスでやってしまったのがモヤモヤが残った原因かと思います。

とはいえ、来てくれたお客様は皆さま楽しんでいただいたようで、そこは本当に良かったです!

これまではオンラインでのワークショップを中心に活動してきましたが、今後はこうしたリアルなイベントも少しずつ増やしていきたいと思っています。

ではまた!