最近は戻りガツオが旬ということで、スーパーでも安く売られています。
特に遅い時間になると見切り品として2割~3割引きでお得に買えちゃうんですよね。
しかし、気をつけなければいけません。鰹は非常に悪くなりやすい。すぐに生臭くなってしまうんです。
スーパーの割引されたものなんて、確実に味が落ちています。薬味をたくさん乗せたところで限界があります。
そこでお勧めしたいのが今回のテーマ、漬け(づけ)です。それもエスニック風。
普通に漬けにしてもだいぶ臭みは気にならなくなりますが、多めの薬味と一緒に漬け込むことでより美味しくいただけるようになります。
漬け汁レシピ
漬け汁の材料は、ナンプラー、みりん(もしくはハチミツ)、レモン汁少々、すりおろし生姜・ニンニク、刻んだパクチー、ネギ、コチュジャンか豆板醤、ゴマ油。
太字は必須ですが、それ以外は自分で適当にアレンジしても大丈夫です。ナンプラーがエスニック風味のポイントですが、なければ醤油でもなんとかなります。ただ、ゴマ油だけは省略しないでください。これが味のポイントです。
分量も適当でOK。
また、あまり辛くはしないでください。日本酒と合わせづらくなります。
これらをおりゃーっと混ぜて、切った鰹を1時間ほど漬け込めば完成。
合う酒を考える
オーソドックスに鰹に合う酒については、別サイトですが以下で徹底的に深掘りしていますのでご参照ください。
鰹の刺身・たたきに合う日本酒4選 – SAKE Street
ただ、今回はそのセオリーから思い切り外れます。
なぜならエスニックだから。ナンプラーやパクチーといったタイ料理のエッセンスはフルーティな日本酒と非常に相性がいいんですよ。
特に生酒特有のムレ香の癖とエスニックの癖がぶつかると、非常に面白い効果を得られるんです。
そこでチョイスしたのがこれ。
真上 特別純米 直汲生原酒
真上は「しんじょう」と読みます。茨城の村井醸造が今年から新たに立ち上げた新ブランド。
熟したフルーツを思わせる、かなりトロピカルなフレーバーです。ムレ香も出やすい酒ではあるんですが、今回はむしろそれが狙いです。
実食&分析
まずは漬けを一切れ。おおー、我ながらこれは美味い。
生臭さは全くなく、ニンニクとごま油の香りが鼻腔をくすぐる。
ナンプラーの癖も不思議とあまり感じないのは薬味のおかげでしょうか。
ここで、真上を一口。
実は、ちょっと管理が悪くて酒単体だと鼻から抜けるトロピカルな香りがムワっと強くなりすぎちゃったんですよ。
しかし、この漬けと合わせるとそれが全く嫌な方向には感じず、むしろ全体をまとめてくれました。
五味チャート
五味のバランス的にはそこまでびしっと同調するわけではないですが、このペアリングはとにかく香りですね。
濃い目のフルーティ酒であれば、あまり深く考えなくとも合ってくれます。
いやー、うまおもろい。最高です。
まとめ
エスニックとフルーティ系日本酒の組み合わせは、ほんと面白いのでもっと広めたいところ。
皆さんも騙されたと思って一度お試しください。
それではまた!