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極私的日本酒銘柄おすすめランキング2018 実飲した485種類から厳選

2018年のおさらい

昨年は485種類の日本酒を飲みましたが、そのうちかなり良かったものが約50種類。さすがに50種すべて載せるのは多すぎるので、何とか10種まで絞り込みました。非常に苦しい作業だった…

しかしあれだ、大吟醸が増えましたね(財布の中身は反比例して減っていく)。やっぱり造りの完成度が高くて雑味が少ない大吟醸ってのは美味しいんですよ。当たり前ですが。

ちなみに、獺祭とか黒龍とか新政とか十四代みたいな超人気銘柄はありませんが、その辺は他サイトにお任せしましょう。ここでは私が実際に飲んで感嘆した本当の銘酒だけを完全なる主観に基づいてご紹介します。

ぶっちゃけ、平均化した人気銘柄ランキングなんて、どれ見ても同じような酒ばっかりでつまらないでしょう? 大半はアフィリエイト目的だから、飲んだこともない酒を適当にコピペして載せてるだけだろうし。それよりは、個人の好みが色濃く反映されたリアルなランキングのほうが、よほど意味があると思ってます。

便宜上順位をつけてはいますが、正直いずれ劣らぬ名酒ばかりですので気になったものがあれば是非。それではまいります。

2018年極私的日本酒銘柄ランキング

10.菊鷹 Hummingbird 純米無濾過生酒

金沢酵母らしい華やかさはあるものの、あくまで上品な立ち香。甘みはしっかりしていてフルーティーなんですが、どこか控えめで上品さがあります。酸は強めだし押出しも強いんだけどなぁ。不思議。

9.長陽福娘 生酛無濾過生限定直汲み

2018年から新たに始めた長陽福娘の生酛。柔らかい立ち香、軽いガス感。甘みはそこそこあるもののベタつかずドライな味わい。味の凝縮感があって酸もしっかり。生酛と言われれば確かに生酛特有の複雑さと芯の強さを併せ持っていますね。それでも押しつけがましさはなく、爽やかさと質実剛健さのバランスが高次元で融合しているように感じます。最後、旨みと苦味の中間のような軽く柔らかな余韻がふわっと。

※このお酒、別のブログなんかでは結構酷評されてたりします。個人の好みの問題なのか直汲みゆえの個体差なのかはわかりませんが、そういうこともあり得るということはご承知おきください。

8.わかむすめ 燕子花 純米吟醸 無濾過生原酒

非常に生産量の少ない蔵。山口県独自の酒米である西都の雫を使用。カプロンのフルーティな立ち香がそこそこあるものの、甘みは上品で軽やか。でも旨みはしっかりあってキレもいい。決してベースが軽いだけの酒ではないんですよね。酸の出方は普通なので、そこまでシャープではないんだけど、やっぱり軽いんだよなあ。

7.流輝 限定 純米 無濾過生酒

ましだやさん限定販売。6号酵母と玉栄を使用。いつもの派手派手な流輝と全然違う!立ち香は弱くて甘みはそこそこ。全体の印象としては柔らかいがしっかりジューシーな酸がアクセントに。6号酵母ってこともありちょっと新政を想起させるところはあります。流輝は絶対こっちの方向性のほうがいいと思うんだけどな。

6.梅乃宿 純米吟醸 with Gibier

高島雄町使用の生酛で1年間蔵内熟成。ジビエをはじめとした肉料理用に設計した一本とのこと。香りは複雑ながら案外穏やかで思いのほか甘味が強く、アタックはかなりまろやか。

果たしてこれがジビエとどのような相性を見せるのか今ひとつ想像できなかったんですが、ラムチョップの香草(ローズマリー)焼きと合わせたらこれが抜群のマリアージュ!ローズマリーの香りは日本酒のフレーバーとぶつかることもなく、ラムの臭み消しにフォーカスした仕事をしてくれました。これはちょっとヤバい。

5.望 生酛純米酒

五百万石使用。ややアルコールっぽい立ち香。アタックは普通だがほどほどの甘さを感じた後柔らかい印象に変わり、それが長めに続く。そこから生もとらしいやや強めの酸。この酸にほんのり乳酸のニュアンスも隠れているのでちょうどいいコクに。後口でほどよい苦みが。二日目、常温で蜜のようなコクが発現。燗も40度くらいなら問題なし。甘酸っぱさが強調されて面白い。いやー、これ好き。

4.会津娘 純米大吟醸 27BY

特A地区の東条産山田錦使用。柔らかいカプロン香、熟香はなし。甘さはそこそこで、酸が上品かつジューシー。旨みもスリムでミネラリーな骨格。鼻から抜けるアルコール感も悪くないですね。

燗にすると甘みがチャーミングで人懐っこくなり、酸が太くなります。旨みは相変わらずスリム。まあ、どっちかといえば冷酒のほうがバランスよいけどこれはこれで◎。冷酒と全く別の酒に変貌するので面白いです。

ていうか、これ2016年1月の仕込みなんだけどマジで2年半も熟成させてるの?全然熟香ないよ。

3.黒澤 生酛 純米大吟醸 金紋錦 2017

29BYで2018年4月に製造後、1年弱の蔵内低温熟成。

軽い柑橘の立ち香。甘みはそこそこ、強めで複雑な酸が印象的。キレもバシっと。ベースはクリアで抜けが良いわりに、凝縮感があって味が多い。このへんのバランスを体現できてる酒はそう多くないです。とにかく美味すぎてあっという間になくなりました。

ちなみに、製造が2017年の4月で2年ほど熟成したものも飲んでますが、そっちは今ひとつ。悪くはないものの、わずかに熟感と乳酸がでてバランスが悪くなってしまっていました。店内で常温棚に置いてあったことも影響してる気がします。

2.ソガペール・エ・フィス ル・サケ・エロティック2015BY

一回火入れの2年熟成。2016年3月に火入れして1年間蔵で寝かせたものを、さらに1年ほど家の冷蔵庫で自家熟成。2016年3月に寝かせてないのを飲んだ時はちょっと硬くて味が出てない印象で、正直イマイチだったんですよ。ただ翌2017年に同じ造りのものが1年熟成でリリースされたので、今度はすぐに開けずここまで引っ張りました。

立ち香はほぼなくわずかに爽やかさを感じる程度。含む。おおおお、これはヤバい。まずはガス。そして軽い甘みとジューシーな酸。エレガントな旨み。最後にわずかな苦味。バシッとキレます。ほどよくミネラリーではっきりした骨格。シャープすぎず、かといってぶちゃけた甘みやボケた感じもなく、とにかく立体感がヤバい。これは旨すぎ。 なお2年熟成ながら熟味も熟香もゼロです。

1.百楽門 純米大吟醸 ひやおろし

映えある2018年の第一位は百楽門!これは本当にうまかった。実のところこの銘柄はそんなに種類を飲んでないので、安易に一位にしてしまうことに若干の不安も覚えます。たまたまこの一本がロットやら保存状態やらが良かっただけで、もう一度飲んだら大したことなかった、なんてこともあり得るので。でもここは自分の感覚を信じます。

使用米は雄町。香りは弱く甘みはほどほど。大吟醸らしく雑味がなくスムーズ、酸はしっかり。アタックはまろやかで、非常にまとまりがあります。このあたりは、ひやおろしならではか。大吟醸ですが、燗も悪くない。

まとめ

しつこいようですが、味の感じ方には個人差がありますし、去年と今年じゃ味が変わっている可能性もあります。さらに保存状態にも大きく左右されるので、実際買ってみたところで必ずしも期待する結果は得られないかもしれません。

それでも、実際に飲んでの感想はリアルだし、生きたランキングになっている自負はありますので、ぜひとも参考になさってください。

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