コラム

日本酒の大半は美味しくない?日本酒の種類の多さと課題

日本酒遠近法

日本酒は種類が多くて覚えられないし、選べない。事あるごとに聞く言葉です。

確かに、一つの銘柄だけとっても造りや精米歩合などで何種類もあるし、非常に複雑。そもそも詳しい知識がないから選ぶに選べないとお嘆きのあなた!

細かいことは後回しで、とりあえず感性だけでベストな一本を選ぶための道筋をお教えします。

膨大な種類

まず日本酒って果たして世の中に何種類くらい存在しているのでしょうか?そこから話を始めましょう。

例えば有名な獺祭の場合、これだけあるんです。

  1. 獺祭 純米大吟醸 50
  2. 獺祭 純米大吟醸45
  3. 獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分
  4. 獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分
  5. 獺祭 磨き三割九分 遠心分離
  6. 獺祭 磨き二割三分 遠心分離
  7. 獺祭 磨き三割九分 発泡にごり
  8. 獺祭 磨き二割三分 発泡にごり
  9. 獺祭 発泡にごり酒50
  10. 獺祭 純米大吟醸 寒造早槽48しぼりたて
  11. 獺祭 温め酒50
  12. 獺祭 磨き二割三分 遠心分離 おりがらみ
  13. 獺祭 磨き三割九分 純米大吟醸 槽場汲み
  14. 獺祭 夏仕込み しぼりたて生 純米大吟醸 三割九分
  15. 獺祭 等外
  16. 獺祭 等外23
  17. 獺祭 古酒
  18. 獺祭 初心
  19. 獺祭 試

限定的なものも含まれていますが、ざっと19種類!

笑っちゃいますね。さすがにこれは多いほうですが、それでも一銘柄一種類だけということはまずありません。

さらに一つの蔵で3、4種類の銘柄を出していることは普通ですし、蔵の数も減ったとはいえ全国で1300弱はあるといわれています。

えーと、一銘柄8種類くらいとして単純計算しても…8種×4銘柄×1300蔵で41,600種類…世の中の日本酒全部飲んでやる!とイキっていた時期もありましたが普通に考えて不可能です。

さらにさらにこの膨大な種類に加えて、保管方法や飲む際の温度でも味は変わります。こうなってくるともはや気が遠くなるのを通り越して失禁するレベル。

これではとても選べないですよね?

でも安心してください。実はこれから書く事実を知れば、ぐっと数を絞ることができるのです。

日本酒は美味しくない?

実は日本酒の大半は…たいして美味くないんです。

さらっと衝撃的なことを書いていますが、これは事実です。決して日本酒業界を敵に回したいわけではありません。

ただ、手前味噌ながら何千種類かのテイスティングを経て達した結論なので、主観のバイアスはあるにせよ、そう間違ってもいないと思います。

思い出してみてください。チェーン居酒屋の飲み放題で出されるあの不味い日本酒を。悲しいかな、あれもれっきとした日本酒なんです。

じゃあ、ちゃんとした純米吟醸とかを選べばいいんだね!とお思いでしょうか。

いやいや、まだ甘いです。確かにこのレベル、いわゆる特定名称酒であればべらぼうに不味い酒は格段に減ります。

いや、ほとんど見受けられないと言ってもいいでしょう。ただ、これらは「不味くない」だけで決して「美味い」わけではないのです。

あくまで私自身の感覚であり主観も入りまくってますが、それでもしっかりとこだわりを持って素晴らしい料理を作っているお店が提供するに相応しいレベルの酒は全体の2割、いや1割5分というところでしょうか。

実のところ、それなりに雰囲気もあって料理のレベルも高い素晴らしい店にも関わらず、どうしてこの酒なんだ…というがっかりチョイスをしている例が多すぎるんです。

安さだけを売りにした、酔えればなんでもいい、みたいな店ならいざ知らず、高級ホテルのダイニングに知名度だけのクソ酒がしれっと置いてあったりするわけですよ。これは本当に残念なことです。

提供者と消費者がともに高いレベルの審美眼をもって、日本酒を評価していかないと日本酒全体のレベルは上がっていきません。

事実、目の覚めるような本当にすごい日本酒も少なからず存在します。しかしユーザーがそれを適切に味わう機会があまりに少ないのです。

このレベルの酒を一度味わえば、僕の言っている「日本酒の大半は美味くない」の真意が分かると思います。

とにかく、これで41,600のうち85%を除外できますので、6,240まで減りました。

数字上はだいぶ減りましたが、減った気がしませんね…。結構なハイペースで試飲しまくっても10年はかかりそうです。

そんなに悠長なことは言ってられませんので次回記事では最短で最適な一本を見つけるための方法をご紹介します。

ここからがようやく話の本丸です!

今日のまとめ

・日本酒の種類は膨大。

・日本酒は全部が全部おいしいわけではない。

・消費者にはレベルの高い酒を提供して、日本酒全体のレベルを底上げしていかねばならない。

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